消費者金融によってはカードローンの他、おまとめローンも提供しています。消費者金融にはあまり良いイメージを持っていない方が多いのではないでしょうか。
しかし現在ではコマーシャルを出す大手消費者金融が増えてきました。多くの大手消費者金融が銀行傘化となったため、良くないイメージが改善され始めています。この記事ではそんな消費者金融系おまとめローンにある特徴やメリットデメリットを解説していきます。
消費者金融系のメリットデメリットは?
消費者金融系にはどんなメリットがあるのか気になるところですよね。
金利が低い
大手消費者金融系のカードローンでは最大金利年18%ほどが多く見られます。中には最大年20%の金利を設定する中堅消費者金融がありますが、同じ消費者金融系でもおまとめローンでは低めの金利を設定しているのです。利息を節約したい時にも便利なローン商品となっています。
借入額10万円で利息をシミュレーション
年20%のカードローンで利息がどの位になるのか、シミュレーションしてみます。
- 借入額 10万円
- 返済期間 12か月
- 金利 年20%
- 返済方式 元利均等返済
- 利息 11,161円
同条件で年18%のおまとめローンを利用すると利息10,016円となるため、1,145円の利息節約ができる結果となりました。
借入額50万円で利息をシミュレーション
A社20万円、B社10万円、C社20万円、合計借入額50万円で利息をシミュレーションしてみます。
- 借入額 50万円
- 返済期間 36か月
- 金利 年20%
- 返済方式 元利均等返済
- 利息 168,945円
同条件で年18%のおまとめローンを利用すると利息150,743円となるため、18,202円の利息節約ができます。おまとめが必要な時は借入額が多くなりがちです。わずかな金利差でも意外と多くの利息節約効果が期待できますが、あくまでも簡易的なシミュレーション結果のため参考程度までに留めて下さい。
審査が早い
消費者金融系には小口融資向けの豊富な経験とノウハウがあるため、審査が早くなっています。審査に時間が掛かり過ぎると不安感が高まるのではないでしょうか。合格するかどうか不安に感じている方でも、すぐに審査結果の連絡が入るために安心です。
手続きが早い
消費者金融系では申込みから融資までの手続きが早いです。手続きに時間が掛かり過ぎると本当に融資して貰えるのか不安に感じるのではないでしょうか。消費者金融系であればすぐに完了するために安心です。
毎月の返済額が減る
複数社からの借入があると毎月の返済が大変ですよね。消費者金融系おまとめローンでは長期の返済計画が立てられるため、毎月の返済額が減るメリットがあるのです。
返済が遅れそうな時は相談できる
おまとめローンは返済専用のローン商品です。おまとめした後には約定返済日までに返済しないといけません。
約定返済日に遅れてしまうと遅延損害金というペナルティーを受けてしまいます。遅延損害金年20%に設定する消費者金融があるため、通常の金利よりも遅延損害金のほうが高めです。
遅れるほど遅延損害金の負担が重くなってしまいますが、消費者金融であれば事前に連絡すれば相談に乗って貰えます。ただし約定返済日に遅れたまま、連絡が取れなくなると信用を失ってしまいますので注意して下さい。
デメリットには注意
消費者金融系おまとめローンにも次のようなデメリットがあります。
- 利息が増える
- 属性が低いと保証人が必要
- 総量規制対象
利息が増える
毎月の返済額が減る代わりに完済までの期間が長くなります。期間が長くなると利息の支払が増えてしまうのです。特に元利均等返済方式では返済期間が長くなりやすいために注意して下さい。毎月1回の約定返済の他、追加返済できる消費者金融系がありますので余裕がある時は返済に回しましょう。
属性が低いと連帯保証人が必要
借主が返済できなくなった場合、代わりに返済するのが連帯保証人です。リスクが高いため、連帯保証人になってくれる人を見つけるのは大変ですよね。
消費者金融系おまとめローンの多くで連帯保証人は不要です。しかし申込み者の属性が低いと連帯保証人が必要と言われることが。勤続年数が短い、年齢が若いなど属性の低い方は注意して下さい。
総量規制対象
消費者金融は総量規制対象のため、借入総額年収3分の1までに制限されます。借入総額が多い方、年収が少ない方は注意が必要です。
しかし貸金業法に基づくおまとめローンであれば総量規制対象外となります。総量規制が気になる方はカードローンでは無く、貸金業法に基づくおまとめローンを選びましょう。
借換えローンは他社借入のみ
中にはおまとめローンの他、借換えローンも提供する消費者金融があります。初心者の方だと違いが分かり難いですよね。おまとめローンは自社借入も他社借入もおまとめの対象ですが、借換えローンは他社借入のみとなっています。自社借入は借換えできないことがあるため、申込みする時は注意して下さい。
初めてでも安心!おまとめローン詳細
審査日数
消費者金融系おまとめローンの審査日数は最短1日が目安です。すぐにおまとめして利息を節約したい時にも便利ですが、申込み方法によっては融資までに日数が掛かってしまいます。急ぎの時はすぐ融資が受けられる申込み方法を選びたいところです。
借入限度額
消費者金融系おまとめローンの借入限度額は300万円から800万円が目安です。借入総額が多い方でも1つにまとめやすいですが、審査結果によっては借入限度額が抑えられてしまいます。十分な返済能力があれば高めの借入限度額が設定されますが、返済能力が低い方は注意して下さい。
返済期間
消費者金融系おまとめローンの返済期間は最長10年から13年が目安です。おまとめローンでは元利均等返済方式を採用する消費者金融が多いため、毎月の返済額が分かりやすくなっています。長めの返済期間でも返済計画を立てやすいです。
金利
銀行系おまとめローンと比べると消費者金融系おまとめローンの金利は高めです。最大年17%から18%ほどが目安となっており、元々金利の低いローンを利用している方は注意して下さい。年20%のカードローンを利用している方なら利息が減る可能性大です。
担保や保証人の有無
消費者金融系おまとめローンの場合、原則担保や保証人も不要です。ただし不動産担保ローンの場合は担保に入れるための不動産が必要となります。法人の方だと連帯保証人も必要な消費者金融があるために注意して下さい。
主婦でも利用できるのか
消費者金融系おまとめローンの場合、年齢20歳以上で安定した収入と返済能力があれば主婦の方でも利用できます。専業主婦で収入が無い方は返済能力が不足していると判断されてしまうために注意して下さい。十分な返済能力があっても20歳以下では申込みできません。
総量規制には配偶者貸付と呼ばれる例外があります。配偶者貸付により配偶者が得ている年収と合算すれば年収3分の1まで借入できるのです。配偶者貸付を利用するには配偶者の方の同意と、住民票など婚姻関係証明書類の提出が必要になるため、早さを重視している大手消費者金融の多くで配偶者貸付を行っていません。
収入の無い専業主婦の方ではおまとめローンの利用は難しい状況となっています。パートなどで安定した収入を得てから申込みしたいところですが、勤続年数が短いと審査が不利になるために注意して下さい。
今すぐ申込み!用意する書類は?
消費者金融系おまとめローンの審査を受ける時には本人確認書類と収入証明書類と2つの必要書類提出が求められます。
本人確認書類
- 運転免許証
- パスポート
- 健康保険証
- 個人番号カード
- 在留カードまたは特別永住者証明書(外国人の方)
顔写真が入っていない本人確認書類の場合、住民票や公共料金の領収書などの提出を求めている消費者金融があります。手間と時間を省くためにも運転免許証またはパスポートを提出したほうが良いでしょう。
収入証明書類
- 源泉徴収票
- 確定申告書
- 税額通知書
- 給与明細書
源泉徴収票や確定申告書、税額通知書は最新のものを提出して下さい。給与明細書は直近2か月分の提出を求めている消費者金融があります。捨てずにタンスの中などに保管しておきましょう。
その他に必要なもの
口座引き落としで返済していく消費者金融系おまとめローンが多くなっています。引き落としに必要な金融機関口座が分かるもの、届出印も準備して下さい。
24時間受付中!申込みはネットから
消費者金融系おまとめローンの申込み方法は様々です。主な申込み方法には次の5種類あります。
- インターネット
- 電話
- ファックス
- 来店
- 郵送
電話による申込みは受付時間に限られる、郵送による申込みでは日数が掛かります。ファックスによる申込みでは自宅にファックス機が無い場合、ファックスサービスを提供しているコンビニなどへの来店が必要です。
来店による申込みでは最寄りに店舗が無いと出かけるのが難しくなります。インターネットなら24時間受付中、場所も選ばずに審査が受けられるため、手間が掛かりません。
中にはカードローンではインターネットで申込みできるが、おまとめローンでは申込みできない消費者金融があります。店頭窓口または自動契約機から申込みできる大手消費者金融があるため、インターネットで申込みできない場合は来店して下さい。
必要書類の提出方法は?
インターネットで申込みした場合は画像化して提出します。スキャナ、デジカメ、スマートフォンのカメラ機能などで画像化して下さい。ホームページよりアップロードで提出できる消費者金融があるため、比較的簡単に提出できます。
まとめ
ここまで消費者金融系おまとめローンについて紹介してきました。申込みから融資、返済スタートまでの流れをまとめると以下のようになります。
- 申込み
- 審査
- 契約
- 口座への振込
- 返済スタート
当然ではありますが審査否決となると契約へと進めません。消費者金融や申込み方法によって流れが変わるため、ホームページまたは電話にて確認して下さい。
返済スタート後は早期完済を目指すのがおすすめです。ボーナスが支給された時は早期完済のチャンスのため、無駄遣いせずに返済に回しましょう。